
ファミリーホール安浦に故人様がお越しになったのは、夏の入り口、七月のことでした。昭和三年に生まれ、戦中の苦しい時代を乗り越えながら、幼稚園や保育所の先生として長く子どもたちに寄り添ってきた女性です。芯の強さと、花を愛でる静かな暮らしが、その生涯を彩っていました。
ご家族からいただいたご遺影の素材となったお写真に、ひまわりと百合が一緒に写っていました。担当のMはそれを見て、「この方にはひまわりが似合う」と感じました。打ち合わせでその思いをそっと温めながら、当日のお供え用にひまわりと百合の花束を別途ご用意しました。
今回は四名様の家族葬でした。ファミリーホール安浦は十名前後までゆったりとお座りいただける式場で、こうした小規模なお葬式にとても合う空間です。静かで、けれど温かみのある式場で、ご家族は故人様のそばにゆっくり寄り添うことができました。
浄土真宗のお寺様とは、式に先立って丁寧に打ち合わせを重ねました。帰敬式のタイミング、式中のアナウンスの流れ——細かな作法のひとつひとつをお寺様と確認し、当日を迎えました。ご家族が安心して手を合わせられるよう、段取りを整えることが担当Mの務めでした。
祭壇は白菊とトルコキキョウを中心に、お花好きだった故人様を偲んで白を基調にまとめました。そして棺へのお花入れの場面で、ひまわりと百合の花束をお持ちしました。
ご家族は「花束が別にあるとは」と驚かれました。担当Mが「遺影のお写真に写っていて、ひまわりが似合う方だと思ってご用意しました」とお伝えすると、長女様はしばらく黙って花束を見つめ、「そうよねぇ……似合うよね……」とつぶやかれました。その言葉を合図に、故人様の昔話がはじまりました。
話のなかで「満鉄」という言葉が出ました。南満州鉄道——日中戦争の頃に存在した、今はもうない会社です。担当Mはその言葉をすっと拾いました。前職は中学校の社会科教員。歴史の授業で向き合ってきた知識が、この場でふと活きました。
「まさかそこを知っているとは」とご家族は驚き、話はさらに広がりました。「昔の話はあまりしたがらない方だったけれど、その頃の苦しみや頑張りがあったから今の私たちがいる。そこを感謝しなきゃね」——そんな言葉が、静かにこぼれました。担当Mは今もその言葉を覚えています。
昭和三年生まれの女性が歩んだ時代を、ご家族は花束の前でゆっくりと語り合いました。ひまわりとともに棺に納まった故人様のお顔は、穏やかだったと思います。呉市安浦のファミリーホールで、小さくも誠実な夏のお式でした。

よくあるご質問
Q.アイフィットに家族葬を頼むと、どんな対応をしてもらえますか?
担当者がご遺影のお写真や打ち合わせでの言葉をもとに、故人様に合った演出をご提案します。今回のファミリーホール安浦での家族葬では、遺影に写っていたひまわりに気づいた担当者が、棺へお納めするひまわりと百合の花束を別途ご用意しました。
Q.故人が好きだったお花をお式に取り入れることはできますか?
はい、ご希望に合わせてご対応しています。今回は白いお花がお好きだった故人様のために白菊とトルコキキョウを中心とした祭壇をご用意し、さらに遺影のお写真から着想を得たひまわりと百合の花束を棺へのお花入れの場面でお持ちしました。
Q.呉市のファミリーホール安浦は小人数の家族葬に対応していますか?
はい、対応しています。ファミリーホール安浦は十名前後までゆったりとお座りいただける式場で、少人数の家族葬に適した空間です。今回は四名様の浄土真宗の家族葬を、お寺様との事前打ち合わせを経て丁寧にお手伝いしました。
アイフィットさいき葬祭 東広島・呉・三原の家族葬