
葬儀当日の朝、担当のKは祭壇の前に立って静かに確認をしていた。前日の打ち合わせで奥様と長男様が話してくださった言葉が、頭の中に残っていた。
「もともとは日本酒が好きだったんですが、体のこともあって焼酎に変えたんですよ。いいちこが好きで」
お酒の話は、日常の会話のように自然に出てきた言葉だった。ご家族が意図してお式に取り入れようと考えていたわけではない。だからこそ、担当のKはそれを形にしようと決めた。
当日、奥様に声をかけたのは開式前のことだった。「お酒、お忘れですよね」——それだけ伝えて、いいちこの一本を祭壇へそっと添えた。奥様は一瞬きょとんとして、すぐに「ほんとよー、大事なこと忘れてた」と笑顔を見せてくださった。打ち合わせで聞いた言葉を、形にしただけのことだった。それでも、その一本が祭壇に並んだことで、式の空気がすこし和らいだ気がした。
浄土真宗のご葬儀には、導師と役僧のお二人がいらした。担当のKが特に気を配ったのは、ご家族がご挨拶に伺うタイミングだった。開式の時間を圧迫しないよう、来客の状況と式次第を見ながら丁寧に見極めた。慌てた様子をご家族に感じさせないこと——それがこの日、チーム全員で共有していた意識だった。
式を通じて、ご家族からこんな言葉をいただいた。
「スタッフの方、全員話しかけやすかったです。本当に助かりました」
担当のKが最も心に残っているのは、火葬場へ向かう霊柩車の道中のことだ。ご家族から「和やかな、いいお葬式でしたね」とかけてもらった言葉が、ハンドルを握る手に静かに届いた。日本男児として筋を通して生きた故人様を、ふさわしい形でお見送りできたと感じた瞬間だった。
アイフィットセレモニーホール紫苑では、打ち合わせの中でこぼれた何気ない言葉を大切にしている。故人様の好きなものをお式に添えることは、特別な演出ではない。ご家族が「あの人らしかった」と思える式にするための、小さくて確かな積み重ねだ。三原市でのご葬儀のご相談は、アイフィットセレモニーホール紫苑へ。

よくあるご質問
Q.アイフィットセレモニーホール紫苑に家族葬を頼むと、どんなことをしてもらえますか?
打ち合わせで伺ったご家族の言葉をもとに、担当が式当日に具体的な心配りを形にします。今回は、奥様との会話から故人様の好きな焼酎(いいちこ)を把握し、当日の開式前に祭壇へそっとお供えしました。
Q.故人が好きだったものをお式に取り入れることはできますか?
はい、ご要望に合わせてお式に反映します。今回のご葬儀では、打ち合わせでご家族が話してくださった焼酎いいちこを、担当から奥様へひと言お声がけしたうえで祭壇へお供えしました。
Q.三原市で浄土真宗の家族葬は対応していますか?
対応しております。アイフィットセレモニーホール紫苑では、浄土真宗をはじめとする各宗派の作法に沿って、宗教者の方と事前に段取りを確認しながら丁寧に進めます。今回は導師・役僧のお二人がいらした式で、ご挨拶のタイミングや進行の流れを慎重に見極めながら執り行いました。
アイフィットさいき葬祭 東広島・呉・三原の家族葬