
九十代で旅立たれた故人様は、フルーツが好きでした。旅行も、温泉も、カラオケも。よく笑い、よく出かけた方だったと、喪主のお嬢様は静かに話してくださいました。
ご家族は関東圏にお住まいです。東広島は故人様のご住所があった場所。ご葬儀を機に、この地とのご縁は一区切りになる——そういう状況の中で、お式の準備は始まりました。
ご逝去は午後二時台。担当のHはその日の夕方から打ち合わせに入り、翌日の十三時四十五分からワンディ葬を執り行う段取りを整えました。限られた時間の中で、関東からいらっしゃるご家族の負担を少しでも軽くするための選択でした。
浄土真宗のお勤めについては、地域とご縁が薄いご家族に代わって、担当のHが近隣の浄土真宗のご寺院様に順にご連絡しました。当日が地域の寄り合いと重なったため、複数のご寺院様にお声がけし、日程と時間のご都合が合ったご寺院様にお勤めいただきました。作法の進め方もご寺院様と事前にしっかりすり合わせ、式の流れを丁寧に整えました。
式当日の午前中、担当のHは近隣の商店へ買い出しに出かけました。その日いちばん状態の良さそうなブドウ・マスカットとキウイフルーツを選び、すぐ召し上がれる状態に盛り付けてお供えしました。
置いた場所は焼香台のそば——式場に入ったとき、最初に目が届く場所です。ご遺影と並んで、故人様の好きだったものがそこにありました。
前日の打ち合わせで伺っていたことでしたから、担当のHは「昨日伺っておりましたので…」と控えめにひと言そえました。お嬢様は「ありがとうございます」とおっしゃいました。シンプルな言葉でしたが、和やかな雰囲気はその一言に凝縮されていたように思います。
会場の空気感にも気を配りました。お待ち合わせの時間、館内に流れていたのは六〇〜七〇年代の洋楽ポップスをピアノでアレンジしたBGMです。ボリュームは抑えめに。ご家族の会話の邪魔にならず、でも式場が静かすぎて重くなりすぎないよう——その絶妙な加減を意識して選びました。
「ありがとうございます」
フルーツをご覧になったお嬢様のひと言です。多くを語らず、でも温かさが伝わる言葉でした。打ち合わせから式典まで、和やかな雰囲気が終始続いたとHは振り返ります。
小さなお式だからこそ、空間全体がご家族の時間になりました。焼香台のフルーツ、流れるBGM、ご寺院様のお勤め。どれも「この方のためのお式」として、一つひとつ選ばれたものでした。
アイフィットホール 花づくしは、東広島市八本松にあります。遠方からいらっしゃるご家族のお式も、少人数のワンディ葬も、これまで数多くお手伝いしてきました。
「どんなお式にすれば、この人らしくなるか」——担当者はその問いを、打ち合わせのひと言ひと言から受け取っています。大きな式でも、小さな式でも、それは変わりません。

よくあるご質問
Q.アイフィットホール 花づくしに家族葬を頼むと、具体的に何をしてくれますか?
打ち合わせから当日の式典まで、担当者が一貫して対応します。今回のワンディ葬では、故人様の好きだったフルーツを当日朝に買い出しして盛り付けお供えし、BGMの選曲や会場の雰囲気づくりも担当者が行いました。ご寺院様のご手配が必要な場合も、日程調整からお勤めの段取りまでご支援します。
Q.故人が好きだったものをお式に取り入れることはできますか?
できます。打ち合わせでお聞きした内容をもとに、担当者が形にします。今回は「フルーツが好きだった」というお話をもとに、式当日の朝に近隣で旬のフルーツを購入し、すぐ召し上がれる状態に盛り付けて焼香台のそばにお供えしました。
Q.東広島市でご寺院様のご縁がない場合、浄土真宗のお葬式はできますか?
対応できます。ご寺院様のご縁がない場合は、近隣の浄土真宗のご寺院様をご紹介します。今回は当日の日程と時間のご都合を確認しながら複数のご寺院様にご連絡し、お勤めいただけるご寺院様を担当者がご手配しました。
アイフィットホール 花づくし(八本松本社)
〒739-0146 広島県東広島市八本松飯田7丁目3-2
TEL 082-426-6100 / 対応エリア:東広島市・呉市・三原市
アイフィットさいき葬祭 東広島・呉・三原の家族葬