思い出にこだわった原点回帰のお葬式
今日は先日リニューアルオープンしたばかりのやすらぎリビング葬でのお葬式でした。
さいごのおばあちゃんの寝顔、とてもやすらいだ表情で、綺麗でした。
長男様が知人だったので(2年前にガンでお亡くなりに・・・)、面影を感じながら合掌とお念仏をさせていただきました。
病院から出た時のメイクはいったん落として、うっすら優しい色使いで、再メイク。
北海道出身のおばあちゃん。おばあちゃんの好きな色はムラサキ。
おばあちゃんの最後のイメージは淡い桃色に包まれたやさしい雰囲気でした。
カサブランカが好きだったおばあちゃん。ムラサキ色が好きだったおばあちゃん。
広島でご結婚されましたが、北海道のお話しをすると喜んだおばあちゃん。北海道産の食べ物が好きだったおばあちゃん。
北海道でムラサキ色と言えばラベンダーのお花。でも春先のお花・・・。いまは夏。市場にまったく見当たりません。
一足お先に成仏された旦那さんとは仲良しこよしだったおばあちゃん。
しかし私。実は尾道に出張中だったため、帰社して初めて対面させていただいたのはお通夜が終わった後でした。
担当者に話を聞いた。すると
「ラベンダーの花が用意できなかったので、カラーコーディネートプランで色を選んで頂いて、代わりに全体が紫系となる花束を用意させていただいております」
私は言いました。「足りない!それだけじゃ足りない。自分がこちらの家族の一員だったらどうしているだろうか?それを考えてもう一度準備しなさい。それに対しては何も言わないから・・・(*^_^*)」
お葬儀当日、「社長、一家だんらんが大好きだったおばあちゃんなので、北海道産のホッケを買ってきました!お菓子の白い恋人は夜中に手に入りませんでしたし、それにホッケですと、きっと天国で先に逝って待ってるおじいちゃんや息子さんに焼いてあげて、家族でお酒を飲んでもらえると思います!お酒も好きだった方だそうですし!」
私は、「わかった。その気持ちが伝わるといいですね!」とだけいいました。
出来るだけの礼を果たしたいので、ご家族だけのお葬式の後方で私も立ち会わせて頂きましたが、
社長として、何が出来るだろう・・・、ラベンダーか・・・。そういえば私が経営している造花専門店にラベンダーがあったな・・・と思い立った私は、昨夜の夜中にお店を開けてこのようなプリザードフラワー等でアレンジメントフラワーを作って
喪主様のところへ持っていきました。
「私が自ら作ったものなので、たいして上手くないんでごめんなさい!」
すると、今日お参りしたら、思い出コーナーに飾ってくださっていました。
「いやいや、自分の手で作ってくれたその心が伝わって、うれしいよ!」といっていただけて・・・
こちらが伝えたい気持ちが一番伝わった瞬間だったなって思います。
そしてお葬式はご家族だけでして、涙も見えたけど、悲しみの涙の先にある、家族の温かいぬくもり、あるいは、94歳まで頑張ったおばあちゃんをみんなが尊敬して見送っているようで、逆にプロデュースさせていただくこちらのほうがプロデュースされたみたいに心温まりました。
思い出コーナーのお写真にふっと目が行きました。
たしか亡くなったご主人さまとのツーショット写真だったよね?
無くなっちゃったかな?どうしよう・・・
いえいえ、娘さんが最後に、お棺に入れてあげたそうです(*^-^*)
あとは担当した社員が帰ってくるのを待って報告を聞いてみます。
49日には何かサプライズ用意しておこうかな~・・・(*^-^*)