思いやりは水の如し
掴んだつもりで、握ったつもりで、そこに無し。
さらには水・・・
掴もうとして、掴めるものではない
ならば
汲(く)めば良し
それは心の如し(ごとし)
気持ちを察する、相手を労わる、思いやる。これを心を汲むという。
そう思えた瞬間に、あなたは大切な何かを手に入れたに等しい。
話は変わりますが、先日のこと。ある知人から相談が。お昼にいっしょにコーヒーを飲みながらだったのですが
「親の介護負担が重たい。こんなストレス、投げ出したい・・・。いっそこっちが死にたい」
私は慎重に返答をしなければならないと思い、考えすぎたら言葉が出てこなくなってしまいました。
でも今、はっきりとわかりました。
「一人ですべてを抱え込まないで!」と伝えて上げられたら良かったな。
そして、明確に覚悟しました。今のニッポンには
「親が老いゆく姿を見る心の準備こそが、必要なんだ!」と・・・。
祖母の面倒を見ていたうちの父が、自分の母親だからこそイライラしていた姿を思い出しました。
高齢化社会、長寿社会は昨年2015年、本格的に幕を開けました。(通称2035年問題です)
仕事をリタイヤして第二の人生をスタートさせるとは、親の分も、子や孫の分まで考えていかなくてはならないのかもしれません。
いつまでたっても楽は出来ないのが、人間なのであります。
ま、それも自分の心持ち次第なのですけれどもね・・・。
「大変なのに明るく振舞えるかよ!」とみんな思うんですが、それでも人生は仕方ない。
人は「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える・・・。」
一人ですべてを抱え込まないことしかないです。
みなさん、それでも心持ちから見直していきましょう。
あなただけの人生ではないのです。