母から息子への教え「山より大きな猪は出ぬ」
多少前の話にはなりますが、私の西条での大先輩である方のご母堂様がお亡くなりに。葬儀のご依頼を賜ったのですが
大変多くの方々がお見送りにお参りになられました。
私共も精一杯のお勤めといいましょうか、設営をさせていただくのが最善の供養になるとも思っていますから
あっちも手抜かりなく、こっちも粗相なく
は当たり前なので
いかにして思いや気持ちと向き合うかということに集中いたします。
一部の世間からするといくら?いくら?という胡散臭いお金の話にしたがるのも分かりますが
今回は大変立派なご葬儀をとてもご遺族の意向に向き合って寄り添った形として、非常にご母堂様らしいデザインとなったと
直接お褒めいただけました。この時は、葬儀屋冥利に尽きると言いますか。祭壇デザインも手描きから起こして
綿密に進めていくからです。しかしゆっくり考える時間はありませんから、過去の経験とスタッフとの連携で、また新たなデザインが生れるわけです。ここで色調や色のトーンも喪主様の御意向に沿っているか非常に重要になります。
その設営と同時進行でおもて周りの設営も部長を中心に非常に仕上げ良く進みました。何しろ許された設営時間はほんの数時間。その間に何百名もの方がおいでになる対応を、ひがしひろしま聖苑という貸し会場で行うのですからうちの社員は本当に大したものだなとつくづく思います。同業者様には大変恐縮ですが、外注に頼んでばっかりで自社ではやらない業社も多く、私はこういうところで力を出さねば、口でペラペラやるだけなら葬儀屋じゃなくても出来るんじゃないか?そう思ってます。だから映像や音響含めてほぼ自社の力でこのレベルで仕上げる能力は、映像制作が趣味である私の誇りでもあります。社員に浸透してきたと言いますか。
話がだいぶ逸れましたが、表題の「山より大きな猪は出ぬ」ですが
大先輩である喪主様が遺族代表挨拶で仰せになられました言葉。
私にとっても大変意味深いお言葉でしたので辞典で意味を再確認。
是非みなさまもお調べになってみてください。
そんな中、この言葉にこんな解釈をされておられる方もありました。
引用「元は仏教の言葉。自分に出てくるどのような試練も、すべて自分が乗り越えられる程度の試練を仏さまはお出しになるのだヨ」と。
心に残るお仕事でした。ありがとうございました。
敬具