人は2度死ぬ
久々の社長の独り言です。今日は私が出家したときに剃髪をしてくださった師匠からのお手紙の感想です。
『人は2度死ぬ』と書かれてありました。
私の仏道の師匠(お寺の住職で75歳です)から教わったお話の引用の中に、後継者不在で、家としては既に存続しないお家ですが姓の違う娘さんが守っておられます。その方、今年はお婆さんの50回忌ということで、友人に相談すると
『そんなんせんでもええんやで』と言われたそうですが、母親の残されたメモに『2023年お婆さんの50回忌』と書かれてあったそうです。そこで私の師匠に相談があり、50回忌の角塔婆を建立することになったそうです。お爺さんの50回忌は、ご両親が平塔婆でされたそうなので、お婆さんの角塔婆にお爺さんの戒名と70回忌と添えられたそうです。
『一人称の死』『二人称の死』『三人称の死』と言われた方もあるそうです。1人称は自分の死ですから、自分では語れません。2人称の死は自分の身近な人、配偶者、子供、友達、ペット、かけがえのないものの喪失を味わい、身を切られるような感覚になりますよね。3人称の死は日常的な悲しみも、痛みも覚えない他人の死です。
私の師匠曰く、人は2人称の死を通して色々なことを学ぶとおっしゃいました。
やるせなさ、虚しさ、儚さ、後悔、感謝…
そして、手紙の最後に『追善供養』とはそういうことかもしれませんと締めくくってありました。
『人は2度死ぬ』とは、簡単に言えば、人間は肉体が滅びたときだけでなく、そのあとで皆の 記憶から消えたときにもう一度死ぬとの意味です。
ということは、最近よく寿命が100年時代と言われてますけど、3度目までを入れると150〜170歳位まで生きれるということでしょうか?笑
最後までお付き合いありがとうございます。
by 社長