核家族化を支援するマスコミの助長と特徴
日本がこんなことになっているのは核家族化が原因です。
どんなことになってるんだ?って言われそうですが
何しろ絆が弱まってますよね。
社会の中で近隣、社内、部活動、コミュニティー、さまざまな中で。
政治家でも暴力団でも公務員でも大手企業でも、そうでしょう裏切ったり裏切られたりするリスクが高くなっているとよく聞きます。
悪い事の裏切りは、社会的には良しですがね
しかも、最近の事件を見ていますと大局的な見方をすると
愛する事は出来ても、愛される事が苦手
な人が多い!と思うのです。
照れ屋さんが多いんですかね?シャイな人が増えたんですかね?ってね。
葬儀は最後にみんなからの愛を頂戴する唯一のチャンスだと考える事も出来ます。
恥ずかしくて言えなかった愛を、平気で言ってもらえる時間です。
もしもあなたが突然亡くなられたといたします。ふと気がつくとお棺の中で寝ているのです。
お棺の蓋の外からは、昨日お風呂掃除をしなかっただけの理由で喧嘩になっていたあなたの配偶者や子供さんが
涙を流しながら叫んでいるんです。
「あなた~、あなた~、なんで突然に逝ってしまったの?こんなに愛していたのに・・・。私はどうやって生きていけばいいの?」って叫んでるんです。
そんな言葉を言われたら、死んでも死にきれないですよね?生きてた時に言ってくれたらお風呂掃除ぐらいしたじゃないか~!そしたら毎日毎日喧嘩なんかしなかっただろうに~ってなります。
さておき、家族葬を正当化するマスコミがあるとするならばそれは日本の核家族化をさらに助長する流れであると言えます。老後って、ただ時間だけがたくさんあるんです。お金がたくさんあるんならまだしも、とにかく時間がたくさんあるんです。そして限られたお金で生きて行かなくてはなりません。
そうなると、人と人とのつながりを大切にし、友達や子供、孫達に遊んでもらわなければ、本当にどこでどうやって時間を消費すればいいんですか?って話ですよ。若い時はなかなかそういうことを考えませんよね~。
たくさん稼いでたくさん遊ぶことしか考えて無かったはずです。子供が出来れば、子育てを自分の事のように一生懸命にしてきたでしょう。しかし子供は成人して立派に巣立ちました。立派なお子さんであればあるほど、親元を早く離れました。そして核家族化が始まりました。二世帯住宅は最高でしょう。しかし、息子の嫁に気を使わせたくないし、いまぐらいの距離がちょうど良いなんて思っていたら、気がつけば日本人の寿命まで(約80歳)あと10年、、、なんてなってるのです。いまさら東京の息子の所に引っ越すわけにもいきません・・・。
昔の家庭はね~~~、朝の食卓は家族でごった返し、次は便所と洗面台の取り合いですよ。おじいちゃんとおばあちゃんはそれより前に食事を済ませているのです。台所からは若母が『こうじ~~~!早く支度しなさ~~い!』と叫んでいます。※こうじって誰だ(笑)。ひ孫の結婚式を見届ける事が夢で、おじいちゃんおばあちゃんになっても生きる夢と希望があったのです。
それがね~、いまではおじいちゃん、おばあちゃんは盆と正月に会うだけで、しかもこづかいをやるだけの存在になっちゃってる。本当は、じいちゃん、ばあちゃんからもらうべきなのは円ではなくて縁であり、さらに言えば生きるための知恵であり、ことわざであり、体験談であり、家族という絆だったのかもしれませんよね。
伝える人すら居なくなったので家族葬をするっていうのであれば私も賛成ですが、まだ伝える人がいたはずなのに、後の香典返しや付き合いが面倒じゃけん!というような自分勝手な理由で、自分の親を好きなように火葬して好きなように納骨するのであれば、果たしてその人は浮かばれるでしょうか?
よく【心温まるのが家族葬】って言われてますけど、家族葬を選択する理由に嘘があった場合は、あとで親戚で揉める元になるので、安易に選択してほしくないと思っています。呼ぶ範囲、呼ばない範囲がある場合は特にです。
呼ぶ、呼ばないはとにかく大問題なんです。こっちは良かれと思っていても相手がそう思っているかは別問題です。しかも、当事者のこちらは気が動転していますから正常な判断が出来るはずもないんです。
来て欲しくない身内に隠して葬式をしても、そういう身内に限って故人の銀行口座を解約、あるいは土地の移転登記しようと思ったらその人が実は法定相続人の一人。にも関わらず実は、手続きをするには法定相続人に全部同意をとって回らなければいけないんですよ?葬式の時に言わなかったら怒られますよね~~~・・・。
マスコミはそういう所もきちんと説明してあげてほしい。
これが私の本音です。