それでもやる
人からどう思われようと、信念を曲げずに生きる姿。
史上最強ではなかったのかもしれないが、史上最高のボクサーだと言われる辰吉丈’一郎選手。
前回のブログの続きで私が伝えようとしたことは次の一点です。
【観往知来】 かんおうちらい・・・「往(ゆ)くを観(み)て来(きた)るを知る」です。※過去のことを充分観察して将来のことを推察する
とは、宗教観が薄れることだって、世の中の統率が取りにくい政権だって山ほどあった。むしろ昔のほうが実は世の中は殺しあうほど荒れていて、問題は多かったわけであります。
見たことのないいにしえの社会を妙に美化して、昔はよかった、昔の人はああしていた、こうしていたと「あたかも見てきたかの如くことわざや詩、俳句を使って語る行為」こそが、浮世離れしているというものです。
昔の、食う飯に困って隣人を殺すほどの荒れた時代より明らかに今のほうがまし。
そんなましな時代だからこそ、やらなければならないことがある。
まさに「心を鍛える」ことであります。人によってやり方は違うでしょう。感性も違うでしょう。しかし、心を磨く、強くするという心の在り方は、そんなに多くは無いのです。
うちは何宗だ、とかあの人の信仰がどうとか、最近の日本人は宗教がどうとか語る前に
「自分自身が自分自身を信じること」
これが世界で一番原点となる最小単位の宗教であります。
自分を信じる力こそ、育まなければならない時代です。
これが出来れば、自分を過度に大きく見せようとすることもなく、うそをいうこともなく、煩悩が発達しすぎることもなく、過度に自分を卑下することもなく、自分らしい姿で気持よく生きられる世界、つまり極楽な気持ちで生きることが出来るのではないでしょうか。
難しいことをうれしげに難しく語っているうちは、結局は本質が分かってないんだろうな・・・といつも思います。これは自分に対してであります。
そこで辰吉丈一郎選手がすごいところはここであります。いつも言葉が明快で、分かりやすくて、行動が伴っている点。
辰吉丈一郎さんとギタリスト布袋寅泰さんは仲良しです。なぜなら、辰吉さんは拳ひとつで世界を獲った。布袋さんはギター一本で世界と獲った。
また、辰吉さんとイチローさんも仲良しです。同じ理由です。
ここから何を感じるかは、自分次第、あなた次第。