ご遺族様への弔問
まずは当社をご指名くださいまして、衷心よりお礼申し上げます。
さて私は日常のこととして、弊社にお葬儀をご依頼いただいた喪家様に対しましては社長の責務として、また葬儀に携わる使命として、出来る時は全てお葬儀に弔問・参列をさせていただいております。また担当させていただく当社の社員は喪家様に対してとにかく一生懸命にサービス・奉仕をするように業務・指示させていただいております。そんな中、本日はご依頼が多く、とてもすべて弔問を伺いきれないのがわかっていたので、火葬場における2時間の火葬待ちの控室に伺わせていただきました。
きっと、緊張もほぐれて、ホッとされて家族団らんをされておられるだろうと思ったのですがね。
実際にお伺いさせていただきますとね、一般葬のお客様の部屋に伺うと、割とホッとした感じでにぎやかにお食事をされておられました。しかし、家族葬としてお引き受けさせていただいたはずの10名ぐらいのおうちの方々を伺いますと、みんなお疲れのご様子で、下の写真のように机に頭を預けて仮眠されておりました。
お召し物こそ違いますが、本当にこんな感じで・・・。さすがに、この感じを起こすわけにはいかないと思い、挨拶を差し上げる気持ちにはなれず、静かに戸を締めて、帰路につかせていただきました。
家族葬って、ご遺族の「できるだけゆっくり故人を偲び、できるだけ部外者とは接見せず、様々な負担を減らしたい」ためにありますが、
・長期間に及んだ看病疲れ?
・通夜の昨夜、ろうそくの火を絶やさないために夜伽ぎで起きていたから?
・遠方から急きょ帰省なさった疲れ?
かどうかはわかりませんが、本当に憔悴(しょうすい)しきっておられました。
私がどうにかしてあげなければならない。一人でも多くのご遺族の負担を減らし、それだけではなく、どうにか癒してあげたい。
そんな思いで、いっぱいになってしまいました。
でも、人目をはばからずにご家族のみなさんが眠りについておられたということは、逆にリラックスしてもらえたということなのかな?とも思ってみたり、久々の親戚と会うとにぎやかに会話も尽きないけど、いつも一緒にいる家族だけだったから、一気にみんな眠りについたのでしょうかね。
ともあれ、お疲れさまでした。
心から・・・合掌。
追伸、ご挨拶に伺わせていただいた中に、「おお!わざわざあんたが来てくれたんか!わしは先代のゆうちゃんと飲み友達じゃったんで~!ありがとうな!」と喪主様にお声をいただいたり・・・。やはりちゃんと挨拶はするべきですね。感謝!
敬具